いとう呉服店~東フィル100年

↑↑↑ クリックすると拡大されます。
↑↑↑ クリックすると拡大されます。

 名古屋の「いとう呉服店」と言っても、普通はピンと来ないだろう。現在の松坂屋のことである。

 

 織田信長の小姓・伊藤蘭丸祐道は、江戸初期に名古屋で呉服商を始めた。いとう屋は後に江戸へ進出して「いとう松坂屋」(現・上野広小路の松坂屋)となる。1910(明治43)年には、伊藤祐民が名古屋に「株式会社いとう呉服店」という百貨店を開業。これが松坂屋である。 

 

 これにはお手本があった。三越だ。江戸初期の「越後屋」にさかのぼることができる三越は、1904年、「株式会社三越呉服店」を開業。20日のブログ《ドンブラコ》で紹介した、津金澤聰廣;近藤久美編著『近代日本の音楽文化とタカラヅカ』に基づいて言うと、企業戦略のひとつとして「三越少年音楽隊」が結成され、それはいわば企業のプロモーション活動に貢献したらしい。百貨店の間では少年少女音楽隊をつくるのが一種のブームのようになり、それに想を得た小林一三は、宝塚少女歌劇を創立することになる。

 

 いとう呉服店の少年音楽隊が発足したのは、1911年3月18日。これが、現在の東京フィルハーモニー交響楽団(東フィル)へと発展を遂げた。したがって、東フィルは、その前身を含めて2011年が創立100周年というわけだ。 

 

 100歳の誕生日3月18日に開催される「創立100周年記念 特別演奏会シリーズ」では、1940年1月29日にマンフレート・グルリットが指揮した第1回定期演奏会のプログラムが再現されるという。

 

 この演奏会を指揮する尾高忠明は、東フィルの桂冠指揮者。彼が音楽監督を務める札幌交響楽団も、今年創立50周年だそうだ。 加えて言うなら、東フィルの祖・松坂屋は今年創立400周年とのこと。

 

 帝劇100年、東フィル100年-----日本における西洋音楽文化も100歳を超えた。

 

[終わり]

 --------------------------------------------------------------------------------------

<参考ウェブサイト>

 

・松坂屋「ひと・こと・もの」語り

http://www.matsuzakaya.co.jp/corporate/history/index.shtml

 

・三越 歴史

http://www.mitsukoshi.co.jp/corp/history.html

 

・沿革|東京フィルハーモニー交響楽団

http://www.tpo.or.jp/about/

 

・プロフィール|札幌交響楽団について

http://www.sso.or.jp/sso/profile/

 

                         > このページのトップへ戻る

 

2017年8月4日更新